春のグランプリを締めくくるにふさわしい、本当にドラマチックな一戦だったと思うんだよね。
今年の宝塚記念(阪神芝2200m・重)は、レース直前のゲリラ豪雨によって「良」から一気に「重」へと変わった異例のコンディションだったんだよね。
この自然のいたずらと展開の妙をしっかり味方につけた武豊騎手とメイショウタバルが、見事に宝塚記念連覇を達成したんだよね。
親子制覇としても史上初ということで、かなり印象的なレースだったと思うんだ。
『レース展開と勝敗の分岐点』
① ゲリラ豪雨による「期待値」の激変
15時過ぎから阪神競馬場を襲った猛烈な雨によって、馬場は一気にタフな重馬場へ変わったんだよね。
これによって、高速馬場で瞬発力を生かしたいタイプの期待値は下がって、道悪を苦にしない持続力型の期待値が一気に上がったんだと思う。
戦前の予想が大きく組み替わるほどの環境変化だったと思うんだよね。
② 勝負を決定づけた武豊騎手の「2番手待機」
今回の最大のポイントはここだったと思うんだ。
メイショウタバルは逃げのイメージも強い馬なんだけど、今回はコスモキュランダがハナを切ったことで、武豊騎手は無理に競りかけなかったんだよね。
大外枠からでも慌てずに2番手へ収まり、しっかり折り合いをつけたんだ。
重馬場でペースが落ち着いた中、無駄なエネルギーを使わずに運べたことが、最後の踏ん張りにつながったんだと思うんだよね。
③ 直線の攻防
4コーナーでコスモキュランダを捕まえて先頭に立ったメイショウタバルは、父ゴールドシップ譲りとも言える道悪適性を存分に発揮したんだ。
そこへ1番人気クロワデュノールが外から猛然と追い込んできたんだけど、最後はクビ差だけ凌ぎ切ったんだよね。
クロワデュノールも負けて強しの内容だったと思うんだ。
本来は良馬場向きと見られていた馬が、この重馬場で勝ち馬をクビ差まで追い詰めたわけだから、改めて能力の高さを示したレースだったんじゃないかな。
今回の内容を見ると、自分のリズムで運べた時と時計のかかる馬場では現役トップクラスのパフォーマンスを見せる馬なんだと思うんだ。
武豊騎手から凱旋門賞参戦の話も出ているけど、欧州の重い芝はかなり向きそうなんだよね。
血統的にも面白い挑戦になるんじゃないかな。
評価は据え置き、もしくは少し上げてもいいと思うんだ。
本質的には良馬場で瞬発力を生かす競馬がベストだと思うんだけど、この重馬場であれだけ走れたのは立派だったんだよね。
次走で良馬場に戻れば、改めて主役候補になると思うんだ。
ボク的には次走でも狙ってみたい一頭なんだよね。
インでロスなく立ち回ったとはいえ、このタフな馬場は本質的には合っていなかったように見えたんだ。
それでも3着を確保したのは地力の証明だと思うんだよね。
良馬場の広いコースに替われば、今回以上のパフォーマンスを見せても不思議じゃないと思うんだ。
まとめ
戦前はクロワデュノール一強ムードだったんだけど、直前の豪雨によって状況が一変したんだよね。
その変化を見て馬券購入者もメイショウタバルやダノンデサイルへ資金を振り向けていたわけで、市場がリスクを織り込んでいく過程も面白かったんだ。
そして何より、武豊騎手の経験と判断力が光ったレースだったと思うんだよね。
恵みの雨、血統の後押し、そして名手の好判断。
そのすべてが噛み合って生まれた、まさに春のグランプリらしい名勝負だったんじゃないかな。