【当日の馬場傾向】
持続力が求められる硬い馬場
内回り:高速馬場 内外フラット 少しパワーも必要
外回り:超高速馬場 少し内有利
【馬場回顧】
前日は13時頃に良馬場へと回復したが、気温が高かったことから急激に馬場が乾き締まった馬場になり時計も高速馬場の域に達した。そしてその馬場がさらに乾いた状態で当日を迎え、また馬場の生育状況も比較的良好のため特に外回りコースでは超高速馬場となった。
馬場適性的観点としては開催後半の馬場でグリップが効きにくいため、要求される能力としては瞬発力よりも持続力が求められる。(※例外あり)
外回りにおける馬場の伸び具合(TB)は4コーナー出口まで少し内有利で直線は内外フラット。阪神外回りの3コーナーから4コーナーは他場よりも距離が長く、さらにBコース替わりでコーナー角度が緩くなるため、Aコース施行時よりもコーナーで外を回しすぎるとインを通した馬に比べて負担がかかりやすく距離ロスとなって致命傷となりやすい。また、直線は一見ラチ沿いは馬場が荒れているものの、人気薄である7Rのイゾラフェリーチェや11Rのジッピーチューンもラチ沿いを通って好走していることから内外フラットであった。(※Xの短評及び前日予想ではコーナーのバイアスを優先して少し内有利と判断)
【レース回顧】
レースラップ:12.4-10.6-11.1-11.6-11.5-11.5-11.1-11.7
ゲート内で暴れたリリージョワが外枠発走となりハナには立てなかったが、それでも前半3Fは12.4-10.6-11.1と速い流れで進み、コーナーから直線に至るまでもさほど緩まず流れたことから、馬場も相まってスピード持続力が求められるレースとなった。レース質としては短距離寄りで、基礎スピードが足りない馬や瞬発力勝負が得意な馬、また追走力が足りない(慣れていない)馬には向かない内容であった。
持続力勝負向き 完成度が高い
コーナーでは内の馬から4頭目(※ラチからは5頭目付近)を走りながらも、直線では余力十分で脚を溜められていたことから、能力と完成度が一際抜けていた。
前走の阪神JFにおいてもテンからスピードが求められるレースであったため、このラップへの適性が非常に高く、硬めの馬場も合っている。
次走以降として前述の通りこのようなラップは短距離寄りのレース質のため、より長い距離への適性は疑問。NHKマイルも短距離寄りのレース質になりやすいレースだが、馬場適性観点では今日の馬場よりも向かない可能性があるので今後のレース選択は重要となる。(ただNHKマイルなら完成度の差でどうにかしてしまう可能性も高い。)
阪神なら開催後半の馬場向き 右回りの持続力勝負なら
前走のクイーンCは終始モタれながらの内容でレースになっておらず、左回りのコースが合わなかった印象。そして右回りの今走ではしっかり巻き返した。
阪神なら開催後半の馬場が合っていて、今後もそのような馬場が合いそう。ただこの馬も距離延長は微妙で次走はNHKマイルに出てほしいところ。(しかしギャラボーグが好走するならスターアニスも同じく…)
持続力が求められる馬場向き 距離ロスなく馬群も完璧に縫えた
前走クイーンCでは先行していたが、今回は追込。結果的にそこまで激流に巻き込まれずに走れたことから、今回はこの位置取りがこの馬の最適解となった。さらにゴールまで比較的最短距離を走れたことも要因。
また、前走クイーンCも比較的硬めの馬場であったことから、今日の馬場への適性も高かった。
1400m~1600mの持続力勝負向き
この馬の適性もやや短距離寄り。
新潟1400mや京都1400mがとても合いそうなタイプ。
マイルは距離が短い 馬体重維持出来た
この馬の適性とは外れたレースだったが、馬体重が維持できていた故に能力は示した。
世間の評判通りオークス向きであるが、引き続き馬体重を大きく減らさずに出走出来るかがポイントとなる。
使われて良くなるタイプで今回もこの馬なりによく走っている。
正直まだこの馬の全容が掴めないが、休み明けで出走してきたら評価を落としても良いかも。おそらく晩成型。
ロスなく立ち回れたが、結果的には距離が長かった印象。または阪神の急坂が堪えたか。
ただ大箱コース替わりはプラスで、持続力が求められる馬場も合っていた。より位置取りが後方なら距離が持った可能性もあるが、鞍上は上手に乗ったと思う。
テンから忙しくなるラップは合わず。
今後は京都1600mが無難。
追走力が問われるレースは△ 外枠もマイナス
短距離寄りのレース質は合わない印象。さらに進路取りもコーナーで外を回ったスターアニスよりもさらに外を回って距離ロスしていたことが終いの脚に響いた形に。
距離は2000m前後がベスト。ただ瞬発力勝負特化型でもないと思う。やや秋華賞向き。
平坦コースのパワー馬場向き
馬体重を増やしたい
外枠発走 気性的にマイルは距離が長い
夏の中京1400mが合いそう(特に開催後半)
気性的にあまり包まれたくなく、前走は中山の下り坂を利用出来たのでギリギリ保てた形。下り坂を利用できるコースや、外枠が合うと思う。
京都のパワー馬場向き
前走が馬場やコース、ラップ、相手関係諸々向いていた印象。
テンにも安定感が欲しい。
軟らかいパワー馬場向き
枠順が厳しかった印象。器用な競馬ができるタイプなので機動力が発揮できるコースが合う。ただ前走フェアリーSは急坂適性が要らないほど軽い馬場だったので、本当に中山1600mがベストかどうかは半信半疑。
ラスト1Fに上がりが求められる条件が合う。
1400m以下のパワー馬場向き
骨折休養明け
まだ本来の走りが戻っていない印象で、持続力が求められる馬場も合わず。
1800m以上ほしいところ。馬場適性としてもパワー馬場向き。
【個人的所感と反省】◎2 サンアントワーヌ
当日の馬場読みも問題なくラップも概ね予想通りだったが、能力比較が微妙だった。ただスターアニスについては馬場適性観点ではポジティブだったが、TBとしてはネガティブだったので自分の予想スタイルではちょっと選びにくかった印象。個人的には人気馬の選定においてTBよりもポテンシャルを重視した予想で良い結果に結びついたことがないが、元々能力差の大きい世代戦なので能力面を重視すべきだったと思う。その点世代戦ではファクターの比重の掛け方をより磨いていく必要がありそう。 また、前日段階ではギャラボーグとの2択であったが、ギャラボーグがスターアニスに勝てる展開が想定できなかったので選ばなかった限り。
さらにサンアントワーヌの距離延長に対する判断が甘かったことも反省点として挙げられる。比較的1400mへの適性が求められるレースであったが、もう少し1600mの実績を重視しても良かったと思う。(ただ急坂で止まった可能性もあるのでまだ結論付けづらいところ)
最近の予想ではファクターの扱い方を意識しながら予想していて、上手くいったレースもあったがこのレースでは下手だった。ファクターの比重を決める基準は馬場であることは変わらずとも、もう少しこの予想スタイルに慣れればそのうち自然とより柔軟性を持って予想できるのでは思う。不調期は脱したのでこのまま夏競馬に向けて調子を上げられれば。